A12 システム
A12 は、12 mm スルーアクスルフレーム用の SPEEDHUB バージョンです。ギアボックスは同じで、違うのはアクスルだけです。フレーム純正のスルーアクスルの代わりに、2 本の専用 M7 ボルトがハブを固定します。このボルトは、エンドに差し込むかねじ込んだブッシュを通ってアクスルの両端にねじ込まれ、Nord-Lock のロックワッシャーで緩み止めされます。
バージョン
「バージョン」セクション| エンド幅 | スポーク穴 | カラー | ブレーキマウント別のアクスルプレート |
|---|---|---|---|
| 142/148 mm | 32 または 36 | シルバー、レッド、ブラック | IS:A12 DB OEM2(SPEEDBONE または MonkeyBone)・PM:A12 DB PM(PM Bone) |
| 177 mm | 32 | ブラック | IS:A12 DB OEM2 XL・PM:A12 DB PM XL |
| 197 mm | 32 | ブラック | A12 DB OEM2 XXL(MonkeyBone-10 または Fatbone) |
A12 はディスクブレーキ仕様のみで、タンデムには認可されていません。PM Bone と Fatbone はアダプターも兼ねるため、ブレーキローターは 1 サイズ大きいものが必要です。詳しくはトルクサポートを参照してください。
なぜ取り付けチェックが必要なのか
「なぜ取り付けチェックが必要なのか」セクションスルーアクスルのエンドには共通の寸法がありません。アクスルの方式(ねじピッチ、テーパー座かフラット座か、ねじ付きインサート)もエンドの厚さもフレームごとに異なります。そのため A12 は既製品のようにそのまま取り付けることはできません。まずフレームを測定し、その測定値から左右のエンド用のブッシュとスペーサーを選ぶか、製作してもらいます。

チェックは 2 段階です。
- アクスルプレートが平らに当たること。 サンプルのアクスルプレートとトルクサポートを、最終的な位置で左側のエンドに当てます。プレートはアクスルの周囲 40 mm にわたって平らに当たっている必要があります。溶接部や補強部でわずかでも浮くと、ハブとブレーキローターが傾いてしまい、SPEEDHUB は取り付けられません。
- テスト用ブッシュとノギスで、両側のエンドを測定します。
考えられる結果:
| 結果 | 意味 |
|---|---|
| 適合:ブッシュとアクスルプレートの隙間が 0.5~1.0 mm | ボルトがブッシュとアクスルプレートをエンドにしっかり締め付け、十分な深さまでねじ山がかかる |
| エンドが薄すぎる | ボルトがブッシュしか締め付けず、ハブがエンドの中で動くことがある。ボルトが深く入りすぎるとシフトシャフトが動かなくなるおそれもある |
| エンドが厚すぎる(隙間が 1 mm 超) | ボルトのかかるねじ山が少なすぎ、破断するおそれがある |
境界ぎりぎりのケースはスペーサーや特注ブッシュで対応できる場合があり、それも測定結果で決まります。測定の方法、アクスルプレートとサポートの選び方、ブッシュの取り付けについてはA12 の初回取り付けを参照してください。
安全上のルール
「安全上のルール」セクション- Rohloff 純正の A12 ボルトと Nord-Lock 純正ワッシャーだけを使用してください。Nord-Lock ワッシャーは最大 4 回まで緩めることができ、その後は交換が必要です(品番 8574)。
- A12 の取り付けパーツ(ブッシュ、コーン、スペーサー、ボルト)は、そのフレームのその側(L/R 表示)専用です。ハブを別のフレームに移すには、新たな測定と新しいパーツが必要です。
- ホイールを外した後は、すべてのブッシュとスペーサーを元どおりに正確に戻してください。A12 ホイールの取り外しと取り付けを参照してください。
- トレーラーのカプラーをアクスルや A12 ボルトに直接取り付けないでください。ボルトのかかるねじ山が少なくなり、抜けてしまうおそれがあります。
- 盗難防止には 5 mm の PIT-Stopper または Hexlox インサートを使えます。その前に A12 ボルトの締め付けトルク(15~20 Nm)を確認してください。
- オーナーズカードは保管しておいてください。そのステッカーに左右の A12 パーツの品番が記載されているので、いつでも再注文できます。
改造と入手
「改造と入手」セクション既存の CC または TS の SPEEDHUB を、工房や自宅で A12 に改造することはできません。改造は有償の工場オーバーホールの一環として Rohloff だけが行います。当店がオーバーホールを代わりに発注し、その前にフレームが A12 に対応しているかを確認します:改造前のチェック。